プーリアやナポリなどにはフリーザ(frisa)とよばれる乾パンのようなものがあります。
オーブンで一度焼いた後水平に切りもう一度焼いたもの。
二度焼きしているので日持ちします。
大きさも小麦粉の種類もさまざまです。
フリーザを食べる際にはまず水で濡らすところから始めます。
ボウルにはった水につけてもいいし、水道の蛇口から直接ぬらしても。
ただフリーザの硬さは千差万別。
歯が折れそうなぐらい硬いものもあれば、ラスクぐらいの硬さのものもあります。
私はカリカリしたものが好きなので、少ししか水につけません。
柔らかいものの場合、水にすらつけません。
その後必要な物はトマト、オリーブオイル、塩、オレガノのみ。
ミニトマトを半分に切った後、それを水につけたフリーザにこすり付けます。
その後オリーブオイル、塩、そしてオレガノを振り掛ければ出来上がり。
写真のはオレガノ無しです。
トマトは、こすり付けた後もフリーザの上に置いて、そのまま一緒に食べる人もいます。
これだけの事なのに、なぜかとてもおいしいんです。
フリーザは年中売ってるので、いつ食べてもいいのですが、私にとってはこれは夏の食べ物です。
トマトが夏のものだからか、友達と初めて食べたのが夏だったからか…。
火を一切使わなくていいというのも嬉しいですね。
ただ私がフリーザを食べる時は、少し食べ方を変えます。
トマトのサラダを先に作っておいて、それをフリーザに載せて食べるのです。
トマトのサラダも、結局のところ使っているものは同じなんですけどね。
トマトを切った後、塩を入れて一度混ぜ、オリーブオイルを入れて再び混ぜればできあがり。
もちろんオレガノを入れてもいいです。
フリーザの「正式な食べ方」の場合、おかわりをしようと思った時に手がべたべた…なんて事になるんですが、これだと大丈夫です。
それに私はトマトが大好きなので、トマトをしっかりと味わいたい…。
でもこれじゃあ、ブルスケッタと変わりませんね。
ブルスケッタは、トーストしたフランスパンにトマトのサラダを載せたもの、と思って下さい。
これは前菜としてよく出てきます。
フリーザはスーパーでもパン屋さんでも売ってます。
プーリアのちょっとしたお土産にいかがでしょうか。
レストランでも食べられるところがあるので、一度試してみて下さい。